TRAINING PRINCIPLES

週あたりのセット数

「1 部位あたり週に何セットやればいいのか」。トレーニングの設計で最初に決める変数です。

結論

Tailrep のプログラムは、主要部位の直接セットを初心者で週 6〜14、中級以上で週 8〜22 に収めています。範囲の下のほうから始めて、伸びが止まったら足していく形です。

研究で分かっていること

  • Pelland ら (2026) が 67 研究・2,058 名(平均 25 歳、男性 79%)を対象に行ったメタ回帰では、週あたりのセット数が増えるほど筋肥大・筋力ともに伸びる確率が 100% と報告されました。
  • ただし同じ解析は「増やすほど効率よく伸びる」ことは示していません。伸び幅は次第に小さくなり、筋力ではその逓減がより強く出ています。
  • 数え方も結果を左右します。この解析では、狙った部位を直接鍛えるセットと、補助的に動員されるセットを区別し、補助を 0.5 として数える方法が最も当てはまりが良いとされました。
  • Currier ら (2023) のベイジアンネットワークメタ解析(3,364 名、女性 47%)では、筋肥大についてはどの処方も同程度の効果でした。最上位は「高負荷・複数セット・週 2 回」です。

実践にどう落とすか

  • まず主要部位で週 10 セット前後を 1 か月続け、記録が伸びているかを見る。足りているかは量ではなく伸びで判断する
  • 止まったら 2〜4 セット足す。倍にはしない。増やしたぶんは睡眠と食事で支える必要がある
  • Tailrep の分析は部位別の週次ボリュームを自動で集計する。いま何セット積んでいるかは、記録さえしていれば見るだけで分かる

この原則を使っているプログラム

参考文献

この原則の限界研究が示すのは集団の平均的な傾向で、あなたに最適なセット数そのものではありません。回復力・種目の選び方・生活の負荷で適量は動きます。

  1. Pelland JC, et al. (2026) Sports Medicine

    The Resistance Training Dose Response: Meta-Regressions Exploring the Effects of Weekly Volume and Frequency on Muscle Hypertrophy and Strength Gains

    系統的レビュー / メタ解析DOI: 10.1007/s40279-025-02344-wPubMed で見る
  2. Currier BS, et al. (2023) British Journal of Sports Medicine

    Resistance training prescription for muscle strength and hypertrophy in healthy adults: a systematic review and Bayesian network meta-analysis

    系統的レビュー / メタ解析DOI: 10.1136/bjsports-2023-106807PubMed で見る