TRAINING PRINCIPLES
女性のトレーニング
「女性向けメニュー」として軽い重量と高回数が勧められることがあります。研究がそれを支持しているかを見てみます。
結論
プログラムの組み方を男女で分ける根拠は、ほとんど見つかっていません。Tailrep のプログラムも性別では分けていません。
研究で分かっていること
- Refalo ら (2025) のベイズメタ解析では、筋量の増加を «元の大きさに対する割合» で見ると男女で同程度でした。絶対値では男性がやや大きく(SMD 0.19)、その差は主に上半身で見られました。
- 同じ解析で、タイプ II 線維(速筋)の肥大は男女で同程度でした。
- Molinari ら (2024) の若年女性を対象としたメタ解析では、トレーニング量が多いほど除脂肪量・筋力・体脂肪率の改善が大きいという、男性と同じ傾向が見られました。
実践にどう落とすか
- 「女性だから軽い重量で高回数」に分ける根拠は、研究からは出てきません。同じ原則で組んで構いません
- 上半身の絶対的な伸びは差が出やすいので、比べるなら他人ではなく «自分の過去» と比べる
- 下半身や臀部を重点にしたいなら、種目の配分で調整する。原則そのものを変える必要はありません
参考文献
この原則の限界・研究の被験者は男性が多数で(Pelland ら 2026 では 79%)、女性を対象にした研究はまだ多くありません。月経周期に合わせた調整の是非も結論が出ていません。
Refalo MC, et al. (2025) PeerJ
Sex differences in absolute and relative changes in muscle size following resistance training in healthy adults: a systematic review with Bayesian meta-analysis
Molinari T, et al. (2024) Journal of Strength and Conditioning Research
Moderators of Resistance Training Effects in Healthy Young Women: A Systematic Review and Meta-analysis